2009年 04月 05日
西の魔女&ターシャ
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ここ最近読んだ本の中で【西の魔女が死んだ】が一番心に残りました。
西の魔女が死んだ 梨木香歩著 新潮文庫
あまりにも気に入り、自分で“コーネル付き”ハードカバーに装丁してみました。
本の背を保護する為の花布を取り付け、バンド付き背にしてみました。
『見返し』と呼ばれる きき紙部分は、手漉きの植物がそのまま入った和紙を使用。
装丁に関しては問題点が山積みで 今後の課題が見えてきましたが、
それでも 私のお気に入りの本として これからも ちょくちょく読み返したい一冊となりました。
それは・・・
今まで持っていたモヤモヤとした疑問。それに対する答えがあったと言いましょうか。。。
読み終えて、何とも言えない優しい気持ちと すっきりと晴れたような気持ちに
なれた物語でした。読んでいる間 何度ともなく緑の爽やかな風が、
頭や心の中を吹き抜けた不思議な感覚。
最後まで行く(読み終わる)のが嫌で、ゆーーーくり読んだほどです。
簡単なあらすじ―
中学生になった少女まい。登校拒否になってしまい、しばらく母方の祖母の家で
過ごすことになります。この祖母が『西の魔女』なのです。
『魔女』と言いましても、箒に乗って飛び回る魔女・・・というより、
先祖から語り継がれた知恵や知識を頼りに生活する人・・・
身体を癒す草木に対する知識、荒々しい自然と共存する知恵、
予想される困難をかわしたり、耐え抜く力を持った人・・・
その知恵や知識を持ち合わせた上で、ある特殊な能力をもっているのが『魔女』。
そんな魔女(祖母)は、自然あふれる山の中で一人暮らしています。
元理科教師だったおじいちゃんに先立たれ、元英語教師だったおばあちゃんは
実はイギリス人。でも長年 日本で暮らしていたのでしょう、とても日本語が堪能。
孫のまいに 規則正しい生活をする習慣を身につけさせ、山の野いちごを摘んで
一緒にジャムを作ったり、ハーブで草木の虫を駆除したり・・・などと、
自然の中で生きる知恵を学び、まいの傷ついた心が癒されていきます。
まいの心が癒されていく中、一緒に 読者の心も癒されるという魔法に!
それに 西の魔女のティータイムも なんて素敵なんでしょう!
(ここで これ以上 内容を話すのはやめておきますね。(^_-)☆
ぜひチャンスがありましたら この本を手に取ってみて下さい。)
読みながら ふと頭に浮かんだのが、ターシャ・テューダーさん。→Tasha Tudor
私の中で 西の魔女とターシャが 重なって仕方がないのです。
ターシャ・テューダーさんに関する書籍の一部
ターシャは、昨年 2008年6月18日 享年92才で永眠されました。
とても残念です。。。
彼女を偲んで、2008年12月27日(土) NHK 14:00~14:59 で、
『ターシャからの伝言 花もいつか散るように』が放送されました。
以前からターシャの事は存じ上げていて、その生き方に感銘を受けて よく本も
読ませていただいていたのですが、この放送では彼女の生き方と生前交流のあった方々の
インタビューもたくさん収録されていたのです。
絵本作家さんでもあるターシャ。
彼女の描く植物や動物、人物はなんとも生き生きしていて大好きです。
何よりターシャの愛情が伝わってくる画風には見る者を温かな気持ちにさせてくれます。
ターシャは美しい地球を愛し、春・夏・秋・冬のそれぞれの四季を心から楽しみ、
丁寧に一日一日を過ごしていました。
『年齢を重ねる』という事も人生における最大の喜びの一つだと語っていました。
We're all going in the same direction. Not to be afraid of dying.
私達みんな同じ方向(=死)に向かっている・・・『死ぬ』ことを恐れてはいけない。
日々起こる悲惨な事に嘆くのでなく、この素晴らしく美しい世界に目を向け、
エンジョイしないほど残念な事はない・・・と。
Live joyously. Appreciate the slightest things in life.
小さな事でも感謝する気持ちを忘れず、楽しく生きる。
私はそんなターシャの生き方が大好きです。
こちらの写真↓ 西の魔女と孫・まい を思い浮かべさせる1シーン。
ふ~~(〃^▽^〃)=3 素敵♡
西の魔女が死んだ 梨木香歩著 新潮文庫
あまりにも気に入り、自分で“コーネル付き”ハードカバーに装丁してみました。
本の背を保護する為の花布を取り付け、バンド付き背にしてみました。
『見返し』と呼ばれる きき紙部分は、手漉きの植物がそのまま入った和紙を使用。
装丁に関しては問題点が山積みで 今後の課題が見えてきましたが、
それでも 私のお気に入りの本として これからも ちょくちょく読み返したい一冊となりました。
それは・・・
今まで持っていたモヤモヤとした疑問。それに対する答えがあったと言いましょうか。。。
読み終えて、何とも言えない優しい気持ちと すっきりと晴れたような気持ちに
なれた物語でした。読んでいる間 何度ともなく緑の爽やかな風が、
頭や心の中を吹き抜けた不思議な感覚。
最後まで行く(読み終わる)のが嫌で、ゆーーーくり読んだほどです。
簡単なあらすじ―
中学生になった少女まい。登校拒否になってしまい、しばらく母方の祖母の家で
過ごすことになります。この祖母が『西の魔女』なのです。
『魔女』と言いましても、箒に乗って飛び回る魔女・・・というより、
先祖から語り継がれた知恵や知識を頼りに生活する人・・・
身体を癒す草木に対する知識、荒々しい自然と共存する知恵、
予想される困難をかわしたり、耐え抜く力を持った人・・・
その知恵や知識を持ち合わせた上で、ある特殊な能力をもっているのが『魔女』。
そんな魔女(祖母)は、自然あふれる山の中で一人暮らしています。
元理科教師だったおじいちゃんに先立たれ、元英語教師だったおばあちゃんは
実はイギリス人。でも長年 日本で暮らしていたのでしょう、とても日本語が堪能。
孫のまいに 規則正しい生活をする習慣を身につけさせ、山の野いちごを摘んで
一緒にジャムを作ったり、ハーブで草木の虫を駆除したり・・・などと、
自然の中で生きる知恵を学び、まいの傷ついた心が癒されていきます。
まいの心が癒されていく中、一緒に 読者の心も癒されるという魔法に!
それに 西の魔女のティータイムも なんて素敵なんでしょう!
(ここで これ以上 内容を話すのはやめておきますね。(^_-)☆
ぜひチャンスがありましたら この本を手に取ってみて下さい。)
読みながら ふと頭に浮かんだのが、ターシャ・テューダーさん。→Tasha Tudor
私の中で 西の魔女とターシャが 重なって仕方がないのです。
ターシャ・テューダーさんに関する書籍の一部
ターシャは、昨年 2008年6月18日 享年92才で永眠されました。
とても残念です。。。
彼女を偲んで、2008年12月27日(土) NHK 14:00~14:59 で、
『ターシャからの伝言 花もいつか散るように』が放送されました。
以前からターシャの事は存じ上げていて、その生き方に感銘を受けて よく本も
読ませていただいていたのですが、この放送では彼女の生き方と生前交流のあった方々の
インタビューもたくさん収録されていたのです。
絵本作家さんでもあるターシャ。
彼女の描く植物や動物、人物はなんとも生き生きしていて大好きです。
何よりターシャの愛情が伝わってくる画風には見る者を温かな気持ちにさせてくれます。
ターシャは美しい地球を愛し、春・夏・秋・冬のそれぞれの四季を心から楽しみ、
丁寧に一日一日を過ごしていました。
『年齢を重ねる』という事も人生における最大の喜びの一つだと語っていました。
We're all going in the same direction. Not to be afraid of dying.
私達みんな同じ方向(=死)に向かっている・・・『死ぬ』ことを恐れてはいけない。
日々起こる悲惨な事に嘆くのでなく、この素晴らしく美しい世界に目を向け、
エンジョイしないほど残念な事はない・・・と。
Live joyously. Appreciate the slightest things in life.
小さな事でも感謝する気持ちを忘れず、楽しく生きる。
私はそんなターシャの生き方が大好きです。
こちらの写真↓ 西の魔女と孫・まい を思い浮かべさせる1シーン。
ふ~~(〃^▽^〃)=3 素敵♡
by kyokoko_a
| 2009-04-05 21:12
| 本・映画・音楽